税務調査対策を学ぶ

統括官の職歴もチェックしておく

クラウドサービスと従来のサービスの違い
本コラムであったり、セミナーなどで私が「調査官の職歴を調査前に確認してください」と伝え続けてきましたので、これもかなり普及してきた感があります。

普通のサラリーマンでもそうですが、仕事のやり方や考え方は、経歴・経験からきているものが多いので、職歴を見ればある程度、調査対応がわかります。

私がオススメしているのは「10年職歴」。
http://www.zeikei-news.co.jp/goods_ten.html

単年度の職歴とは違い、調査官の職歴が10年分が1ページに並んでいますので、非常に見やすくなっています。

※今事務年度分は10月末から発刊されています

さて、事前通知があった際に言われた調査担当者の職歴をチェックするのが最低限なのですが・・・

合わせて、上司である「統括官」の職歴も確認しておいてください。

通常の税務調査では、統括官と話す機会はないかと思いますが、下記のような事案では「あえて」統括官と話すことになります。

 ○担当調査官ではらちが明かない(的を得ない若い調査官など)

 ○税務調査の手続きなど、税務署に対してクレームを入れたい

 ○担当調査官では落とし所を決められない

ここで統括官の職歴を確認したところ、「料調」や「査察」出身者であれば、あえて統括官と話さないことも考える必要があります。

なぜなら、統括官の職歴から、担当調査官よりも「激しい」「応じない」ことが予想されるのであれば、統括官と話すことによってより交渉が難しくなるケースもあるからです。

逆を言えば、統括官の経歴がわりと普通なのであれば、決裁者である統括官と話した方が話は早いはずです。

なお、これもよく聞かれるのですが、特官部門の調査における決裁者は「特官」(自身)であって、基本的にその上はいないことになります。

特官部門の調査の場合、通常は特官と、特官付きの調査官が来るかと思いますが、基本的に特官が調査現場にいることから、特官の方に重きを置くことになります。
また、10年職歴を買ったはいいが、見方・読み方がわからない、と言われます。

そのような方は、下記をお読みいただければ理解できるかと思います。

「国税職歴録の読み方」http://inspireconsulting.co.jp/goods/kokuzeisyokuinroku/

※本ページの情報は、2018年1月11日時点での情報になります。

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Profile

久保憂希也

元国税調査官 株式会社 InspireConsulting代表取締役 株式会社 KACHIEL代表取締役社長
1995年
慶應義塾大学経済学部入学
2001年
国税庁入庁 東京国税局配属 飲食店・医療業・士業・芸能人・風俗等の税務調査を担当する その他外国人課税事務、確定申告関連事務を担当
2008年
株式会社InspireConsulting設立、 税務調査のコンサルタントとして活動し、数千名の税理士に税務調査の正しい対応方法を教えている
2016年
株式会社 トラスタックス(現KACHIEL)と経営統合 現在、 株式会社 KACHIEL代表取締役社長

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