トップページ 読んで学ぶ フィンテック最前線 連携パートナーインタビュー 新しい働き方、稼ぎ方を創出。シェアリングエコノミーで、新たなマーケットが拡がる。
連携パートナーインタビュー

新しい働き方、稼ぎ方を創出。シェアリングエコノミーで、新たなマーケットが拡がる。

クラウドサービスと従来のサービスの違い

シェアリングエコノミーとは

 誰も住んでおらず活用されない空き家、年に20日程度しか利用されない車など、日本には様々な遊休資産が眠っています。それらをシェアすることで生まれる経済全体が、シェアリングエコノミーです。海外だとUberなどが伸びていて、昨今その勢いはますます加速し、様々なジャンルでプレイヤーが増えてきて、一般的なものになりつつあります。日本でも、副業ブームもそうですが、遊休資産の活用や、余っているものを有効に使おうという機運の高まりから、ビジネスの規模が急速に拡大してきています。そうした世の中の動きを受け、新しいルールを作っていかなくてはならないという側面も出てきたことでシェアリングエコノミー協会を設立しました。

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新たな働き方、市場を生み出す

 一般的なサラリーマンの給与はここ10年で100万円くらい減っています。今後それが急激に増えるとは考えにくく、現在、政府としても副業の支援や、新しい働き方改革を行っています。そうすると、自分の得意分野で、1つ1つは大きくなくても複数の稼ぎ方のできるシェアリングエコノミーには大きな可能性があると思っています。家を貸す人、知識を提供する人、誰でもできるわけですから。それこそ、今まで25年間使われていない古民家、今まで価値を生んでいなかったものが、急に価値を生み始めて、収益をあげるわけです。実際にもともと取り壊そうとしていた古民家が安定的に毎月50万円くらい稼いでいるといった事例がいくつかあります。

 また、地方にも大きなチャンスがあります。たとえば、奈良にあるNPOが管理する廃校は、撮影会などに利用される人気物件になりました。こうした遊休資産は地方にはたくさんあり、皆が持て余しています。新しいニーズを作ってあげることで、なんらかの経済活動を行っていただけるわけです。お金がちゃんと地方に落ちていく、循環していく、素晴らしいモデルだと思います。今まで関係なかった人や地方も、仕事復帰したい主婦の方も、定年後何をしようか悩んでいた方も、ちゃんと工夫して一生懸命やると稼げるようになってくる。最初は少しずつ取り組み、だんだん大きくなって、気づけば相応のビジネスになっている。そうした新しく稼げる人が増えてくることに大きな可能性を感じています。

freeeとの連携で、確定申告のハードルを取り払う

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 たくさんの人が所得を得るということは、個人事業主化していくことになります。シェアリングエコノミーを産業として大きくしていくには、あらゆるステークホルダーから受け入れられねばなりません。行政官公庁にしてみたら、それでどれだけ税収が増えるのかということです。逆にそれをきっちり行えば、自治体にしても新しい税収が得られるならどんどん応援したいということになります。そのためには、必ず確定申告を行うというカルチャーを作りたいと考えました。
しかし、副業の方にとって確定申告はハードルです。その部分をラクに行えるソリューションが用意できればと考え、確定申告がカンタンに出来るfreeeとの提携に行き着きました。今後は、例えば空き家貸しをWeb上で行った後、自動的にfreeeに売上データが集計され、売上集計処理が自動的になる等、プロダクト連携ができるといいなと思っています。

会計事務所へ期待したいこと

 人口減社会により、この先会社は減るかもしれません。しかし、シェアリングエコノミーで個人事業主の方が増えれば、会計事務所の方にとっては、新たなビジネスチャンスが増えることになります。シェアリングエコノミーのビジネスは全国に広がっていますから、今後はセミナー、イベントなどの接点が各地であるといいですね。最近は民泊をされている個人事業主向けに確定申告のメディアを立ち上げた税理士さんもいるようですから、今後このマーケットに注目してくれる会計事務所が増えて欲しいと思います。きっと会計業界も競争でしょうから、新しい分野を切り拓いていただきたいと思います。

今後の展望

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 シェアリングエコノミーに対する世間の認知はまだまだだと思っています。ですから、認知向上をめざし、各々がビジネスを頑張ることはもちろん、経済サミットのようなイベントを開催していきたいと考えています。また、これまで内閣官房や経産相とともにシェアリングエコノミーの検討を重ねてきましたが、これからは、協会としてより積極的に自治体へ働きかけて助け合っていけるといいと思っています。たとえば、千葉市、浜松市、島原市ではすでにシェアリングエコノミー宣言をして積極的にシェアを進めていくことを表明しています。こうした流れを加速させ、どんどん形にしていきたい。先行する海外では自治体が非常に進んでいますから、そういう方向に持っていきたいと考えています。

 これは世の中の流れです。既存産業もシェアリングエコノミーのサービスを取り込み、うまく自分たちのサービスを変えることは、非常に大事なことだと思います。たとえば、会計業界でしたら、クラウド化の流れによって、すでにビジネスモデルがどんどん変わっているのだと思います。こうした新しいものをどう取り込んで、どれだけ自分たちに都合よくビジネスモデル化できるか、そういう時代じゃないかと思います。また、こうした変化によって生まれる新しいマーケット、顧客をうまく獲得していくことも重要でしょう。シェアリングエコノミーのマーケットは今後ますます拡大していくものと考えています。ぜひ、この時流を掴んでビジネスに役立てていただきたいと思います。

Company Profile

一般社団法人
シェアリングエコノミー協会

東京都品川区西五反田1-21-8

代表理事 上田祐司様(株式会社ガイアックス)
代表理事 重松大輔様(株式会社スペースマーケット)

「すべての人が様々なカタチで、経済行為に参加できる社会の実現」「新しい経済行為を活性化させ、日本経済全体の発展に寄与すること」「プラットフォーム事業者の健全なるビジネス環境と利用者保護体制の整備」の3つを理念として、シェアリングエコノミーの普及や発展を目的に2016年1月に設立。

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