トップページ 読んで学ぶ 革新事業所の成功事例 認定アドバイザーインタビュー freee導入で定型業務を6〜7割圧縮。お客様とのコミュニケーションに時間を割く、本質的な税理士法人の仕事とは
認定アドバイザーインタビュー

freee導入で定型業務を6〜7割圧縮。
お客様とのコミュニケーションに時間を割く、本質的な税理士法人の仕事とは

freee導入で定型業務を6〜7割圧縮。<br>お客様とのコミュニケーションに時間を割く、本質的な税理士法人の仕事とは
Advisor Interview
M&A支援や財務・税務デューデリジェンスを得意とする、税理士法人 赤坂共同事務所様。東京と沖縄・名護の2拠点にオフィスを構え、freeeの4つ星認定アドバイザーとしてクラウドERPの利便性をお客様に提案しています。会計事務所自体としては2016年11月からfreeeを導入。請求書の郵送など自社業務を効率化するだけでなく、お客様の ”隠れた要望” へのアプローチに成功しています。会計事務所はfreeeをどのように活用しているのか、同事務所 統括代表の宝金様と従業員の飯泉様・新里様にお話をうかがいました。

freeeを導入されたきっかけを教えてください

いつでもどこでも会計情報へアクセス可能に

宝金正典様(以下、宝金):2004年設立の赤坂共同会計事務所は、さまざまな法人の会計業務をサポートするほか、M&A支援や、金融税務、組織再編、財務・税務デューデリジェンスなど、付加価値の高い業務も幅広く手がけています。

2016年11月にfreeeを導入するまで、事務所内の会計には10年以上、インストール型の大手会計ソフトを使っていました。

クラウド型会計ソフトのニーズや時代の流れを受け、まずはお客様に勧める前に自分たちでクラウド型会計ソフトを使ってみることにしました。
freee導入のきっかけとなったのは、freeeが中小企業向けERPを廉価で提供していること気付いたからです。お客様へ勧めるにあたり、自社で知見を増やさないと話にならないというのが自社でfreeeを導入したもっとも大きな理由でした。

自社の会計システムをクラウド型にしたことで、思わぬメリットも生まれました。場所や時間の制約を受けなくなったのです。
小さいお子さんをお持ちの従業員は子供の疾病等で早退しなければならないことだってあります。「事務所に来なければ会計データが確認できない」という仕事上の制約は、従業員の大きな負担になり得る。時短勤務やリモート勤務など、これからの柔軟な働き方とは相性が悪いと感じはじめていたのです。
インストール型会計ソフトを外部からアクセス可能にするためには、高額な費用をかけて所内にサーバを設置しなければなりませんがfreeeは安価です。

シニアマネージャー 飯泉友里恵様(以下、飯泉):freeeを導入してからは、早退しても自宅でメールのやりとりができるなど、都合に合わせて効率良く働けるようになりました。事務所にいられる時間が限られているので、自宅でできる作業とそうでない業務をうまく切り分けられるのがありがたいです。

宝金:を導入したもう1つの理由は、自社内の業務改善のため。
事務所のスタッフは、総じてみな事務処理能力が高いのです。大抵の作業は非効率であることを知りながら、事務処理能力に頼って短時間で片付けている状況でした。freeeを導入するまで、細かな仕事上の効率は重視していませんでしたが、集計してみると非効率な業務も少なくなかったのです。

飯泉:会計システムをお客様に提案するには、まず私たち自身が活用できていなければいけません。私は、自社の経理にfreeeを導入してから、経理業務の一部を担当し実際にfreeeを操作しています。そこで蓄えた知見があるので、実際にお客様への対応にも活きていると感じています。freeeではAPIで銀行との接続や、請求書の発行業務自動化などの設定を行うことで、業務効率が上がっていると実感しています。

会計帳簿だけを見るのではなく、その先にあるお客様の経理業務の悩みを解決できる存在に

宝金:一般的な会計事務所では、お客様の請求管理などの経理領域に興味を抱く担当者は多くありません。「税務調査の際に期ずれを起こしていないか」といったことは気にしますが、基本的には申告につながる会計帳簿の表層的な部分だけを見ています。しかし、経営者にとっては少ない人手で効率的に経理を回せなければ赤字にもつながりかねないという意識がある。会計事務所こそ、お客様の会計システムを改善・提案していくべきだと考えています。

お客様のシステムとしてfreeeを導入することで業務効率が上がる可能性があるならば、積極的に提案する。そのために私どももfreeeのプロフェッショナルでありたいです。

最初はfreeeの導入に戸惑った面もあります。仕訳ではなくfreee特有の「取引」ベースという概念に違和感がありました。しかし、経理の領域までカバーしていてインターフェイスもわかやすい等、お客様にとってはそれを超える、扱いやすさの面でメリットがある。freeeを導入することで、請求管理などの経理領域への興味や理解が深まり、結果としてお客様からも「実は悩んでいたから相談に乗って欲しい」と言われるようになりました。今では、請求書の作成から支払い代行、給与計算等を事務所で代行する経理代行サービスも展開できるようになりました。

税理士法人赤坂共同会計事務所統括代表社員 公認会計士・税理士 宝金 正典 様

Profile

宝金 正典 氏

東京都出身。明治大学卒。KPMGセンチュリー監査法人に入所し国内企業及び外資系企業の証券取引法・商法特例法に基づく法定監査及び任意監査業務に従事。1995年公認会計士登録(第12916号)。監査法人退所後、ベンチャー企業勤務を経て1998年9月に独立。2004年7月、税理士法人赤坂共同事務所を設立し代表社員に就任

freeeのご利用状況を教えてください

請求書発送業務も5〜6時間削減でき、自動化によって多くのExcel作業から解放される

宝金:freeeの導入で一番効率化を実感できたのは、自社からお客様に送る請求書作成業務です。いままで請求書の封入・発送作業に5〜6時間かかっていましたが、freee導入を機にPDFでメール送信するように変更。一部、郵送が必要なお客様には郵送代行を活用しています。これまで一月に5~6時間かけて行っていた請求書の封入作業が、完全になくなりつつあります。

請求書を受領した後の支払い業務も劇的に変化しました。総合振込のデータを作ってネットバンキングに読み込ませるだけ。本当にラクになりました。

半自動で月の売上が分かるようになったのも嬉しいポイントです。導入前はExcelでの集計作業やレポート出力に時間を取られていたのですが、現在は残高をつき合わせる程度。定型業務が6~7割減って、作業時間は半分以下になりました。

自社で導入することでスタッフも提案に自信が持てるように

経理担当 新里和香子様(以下、新里):これからさらに人事労務freeeも導入し、紙のタイムカードを見ながら勤務時間を打ちこむ作業もなくす予定です。所内の定型業務に手間暇を掛ける時代は終わっていくと思っています

飯泉:自社のfreee導入は、事務所業務効率の改善と同時に、お客様に対するスタッフの自信アップにつながっていると感じています。自らがfreeeを使って、同じユーザー目線に立って改善点を提案していくことが重要だと感じています。

お客様は「現在の方法で本当に効率化ができているのか?」と疑問に思うもの。少ない人手で効率良くやっていかないと赤字につながるため、どの方々も会計業務を効率化したいと考えています。freeeを使い始めてから、会計帳簿に現れないお客様の要望に気づけるようになりました。

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今後の展望を教えてください

クラウドERP導入により成約増。新規案件受注の糸口に

宝金:会計freeeと人事労務freee、これでクラウドERPは完成するはず。freeeを会計事務所に導入したことで、決算申告と年末調整、それぞれの代理申請ができるようになりました。今後、freeeの描くクラウドERPに顧客情報等を管理できるグループウェアがくっつけば、会計事務所にとってもすべてそこで完結しうる、オールインワンなパッケージになってくと期待しています。そうすると、事務所で持っているfreeeの知見と実績が集約され、今後の新規獲得案件に向けた効率的も増してくると考えています。幸いなことに、freeeからお客様を紹介いただいたおかげで名護と東京の引き合いも増えてきている状況なので、ますますfreeeの知識と経験を増やしていかなければならないと感じているところです。

業務を圧縮しコミュニケーションに時間を割ける

宝金:当月の売上レポートなどを共有することで目標の達成につなげたいです。そこでも効率化が重要です。判断材料となる試算表やレポートを作るのに人的なコストを掛けていては、本質的な「考える」仕事に事案を割けなくなってしまいます。

会計事務所がお客様に提供する試算表やレポートといったサービスも、今後はAIによる自動化によって付加価値としては捉えられないような世の中に変わっていくはずです。そうした中で、我々はどのような役割を持つか考え続けるべきです。

税理士・会計士は高度な税務判断を行うため、多面的に検討を行わなければいけません。会計顧問や税務顧問を努める上で、お客様とコミュニケーションし理解や信頼感を得ることも大事です。
インターネット上にも情報が充実し、専門家でない方が会計知識にアクセスすることが簡単になっていく一方、過去の事例をもとに税務を解釈したり、高度な判断業務を下すのは依然として難しいでしょう。スペシャリストとしては、税務の解釈や判例を多方面からキャッチアップし、お客様に噛み砕いて説明することに価値を感じています。これらは会計事務所の私たちだからできる仕事だと思います。

今後は税務の判断だけでなく、業務改善を通じたコミュニケーションにより時間を割いていきたいです。会計顧問や税務顧問は、お客様と長いお付き合いになることが多いもの。信頼していただくためには、お客様の理解が欠かせません。
数字をドライに扱う仕事だからこそ、freeeで定型業務を圧縮し、初期指導や直接面談する時間などのウェットなコミュニケーションに時間を割いていきたいです。

Company Profile

税理士法人 赤坂共同事務所

東京都港区赤坂2-23-1 アークヒルズフロントタワー10F
03-5545-7630
税理士法人赤坂共同事務所では、沖縄県名護市にサテライトオフィスを設けているほか、港区赤坂の事務所には社会保険労務士事務所、司法書士事務所も併設。各分野の専門的知識を要する業務から、一般的な税務・会計知識まで、クライアントのニーズや要望に合わせた付加価値の高いサービスをワンストップで提供している。

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